日系米国人の奇妙なファンキー感覚

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自分が最初に気がついたのはヒロシマというアメリカ西海岸のジャズフュージョングループだった。彼らは日系米国人だが、その演奏はファンキーだった。演奏に無理がなかった。非常に自然な演奏だった。続いてグルーブ・コレクティブというグループが出てきた1990年代だ。このグループのドラマーであるゲンジ・シライシの演奏が実にファンキーで実に自然だった。自分は興味を持ち英語で検索してみた。

検索結果は驚くべきものだった。まずアメリカ政府が日系米国人を戦時中、強制収容所に送った。戦後、彼らは解放されたが財産は何も返還されなかった。日本に帰った人もいたしブラジルに移住した人もいた。多くの日系人はハーレムに移住した。そこがアメリカのなかで最も住居が安かったからだ。このハーレム生活で多くの日系人の子供たちはアフリカ系の子供たちと遊んだ。そこでアフリカ的リズム感を身につけたようだ。

最近だとマイケル・ジャクソンで踊るカリフォルニア大学の体操選手がそうだった。

彼らのリズム感は素晴らしいとしか言いようがない。大変にアフリカ的でダイナミックだ。しかし彼らがどうやってそのリズムを身につけたかというと、まず強制収容所があり続いてハーレムでの不遇な生活があった。

自分はこうした過去を記憶し記録すべきだと思う。素晴らしいアートの裏側には隠された秘密があるという教訓をみんなと共有するのは有意義だと考えるからだ。

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