愛が更新する世界の貧困

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24時間TV「愛は地球を救う」という物がある。自分はこの番組は偽善だと考えていたが考えがまとまったので提示したい。

まず世界にあるいは日本に貧困があるのは事実として我々には打つ手がないのだろうか?政府がお金を貸し出したらどうかと私は思う。ここでは日本に住んでる日本国籍のひとで年収100万円以下の人を貧困層と定義する。この人たちに無担保で政府が1000万円貸し出す。どう使おうと自由だ。返金は10ー20年後で可能ならインフレ率をかけて政府が請求する。返却できない場合は政府のカウンセリングを受けて「なぜ、この人は成功しなかったか」を聞く。それだけである。

落合信彦の作品でself-fulfilled prophecyというのが良く出てきた。この政府の貧困撲滅プロジェクトはそれのようなものだ。まず政府が「貧困を日本から無くします」と予言する。同時に政府が貧困層にお金を貸し出す。それだけである。

まず年収100万円以下の日本居住者は何らかの理由で貧しいと思われる。理由は生まれ育ちかも知れない。子供の教育に使うことも可能だ。これにより貧困を脱出する可能性が高い。日本のような国に住んでることが成功につながる第一歩でありおまけに政府がお金を1000万円貸してくれる。クレジットカードの申請も手助けしてくれるなら多くの人は10年後あるいは20年後には平均的年収まで上がってるはずだ。成功した人はもちろんお金を返すし失敗した人の場合はケーススタディーのケースとなりうる。対して政府の負担は1000万円お金を刷って渡すだけだ。この費用はインフレになる可能性だけだ。

自分の考えるところ、このやり方で日本の貧困を根絶できる。ところがこの方式は行われてない。それは誰かが反対してるからと思われる。誰が反対するのか?現在、成功してる人たちではないか?そういう成功してる人に「世界には貧困がある。あなたの善意を寄付で示しましょう」というのが24時間TVの意図だと思われる。だが個人の善意ではなく政府が貧困絶滅を目標としてお金を刷って渡すのがはるかに効率的に行える。ところが政府はこの政策を実施しない。なぜ実施しないかと言うと現在すでに成功してる人が「政府は余計なお金を刷るな、それがインフレになるんだ」と反対するからだ。

政策の中で経済のパイを大きくするものがあり、そうした政策は大きな成功を生むというのがある。自分が考えたものだ。経済のパイを大きくするというのは経済全体を大きくすると言うことだ。例えば貧困撲滅政策がそうだ。貧困を撲滅してみんながより消費するようになれば当然ながらすべての人が報われる。GDPが1.5倍になれば、あなたの仕事がエアコンの製造であれ何であれみんな1.5倍になる。エアコンが正確に1.5倍になるかは不明ながら家電製品への需要は必ず1.5倍になる。

これは田中角栄が日本列島改造論で主張したことだ。要は日本という国の経済のパイつまり経済の器を大きくするのだ。その結果は必ず政府の支出以上の果実をもたらす。例えば法人税の増加である。

何と政府がその気になれば日本から貧困をなくすことができるのだ。それを妨害してるのは今、すでに成功した人たちの「政府がお金を刷って財政支出するとインフレになる。インフレになるとオレたちの資産が蝕まれる。反対」という意見なのだ。つまり24時間TVで善意を寄付で表す類の成功した国民である。

いや国民と書いたが実際のところ組織であり例えばロスチャイルドやロックフェラーもインフレを嫌う。なぜ嫌うかと言うとインフレでは経済自体が大きくなるので新しい成功者が生まれる。この新しい成功者と競争したくない既存の成功者はインフレを嫌う。

自分はこれが世界の現状ではないかと思う。なお貧困がインドやアフリカに偏って存在するのは事実だが日本のお金を彼らに貸すと経済が成功し1.5倍になった時の収入の保障がない。現時点では先進国の国内政策限定の話だ。

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