櫻井よしこ氏の意見広告

この記事は約2分で読めます。

Twitterで櫻井よしこ氏が理事長を務める組織の新聞意見広告が流れてきた。

朝日新聞には掲載されなかったようだ。今回はここを考えてみたい。

まず朝日新聞に掲載されなかったのは会社の意見と合わなかったからだと思われる。ここでの窓口は東京本社広告局広告審査課である。しかし、この審査課にそれほどの力があるのか?そう思われるかたもいるかも知れない。最終的に広告掲載の不可を決めたのは東京本社編集局社会部だと思われる。自分が広告審査にいたのは1980年だけだが当時、課長の広島氏は文春や新潮との争いに巻き込まれていた。しかし広島課長が最終的に決めてるように見えるが、その前に必ず編集局と相談をしていた。つまり朝日に意見広告が載るかどうかも決めてたのは編集局なのだ。会社の回答は「広告審査が決めた」と言うものだが事実としては編集局特に社会部の意見だった。

自分は広告局であり一度も編集局で働いたことがない。つまり自分は朝日の偏向報道に関しては何も知らない。それは広告局が編集局に働きかけることを編集局が嫌ったからだ。他方で自分が働いた1980年代、朝日新聞は日本最強の広告媒体だった。毎日、数億円の純利益があった。自分は1989年に会社を辞めたのだが会社が無駄遣いをしてるように見えなかった。当然ながら80年代、1日数億円の利益はそのまま今も「お金」として生きてるはずだ。

自分が朝日の編集方針がおかしいと異議を唱えてるのは事実だ。日本は政府債務がどれだけ膨れあがろうと国家破産しないし地球温暖化も日本という国家が気にする問題ではないはずだ。朝日の社説が間違ってたのは事実だ。他方で自分が朝日の記事を見るときに思い出すのは広告が叩き出した莫大な利益である。あれだけのお金があるのだから財務省に頭を下げる必要ないしロスチャイルドにも米軍にも自由な意見を言えるはずだ。あるいは中国の記事もお金をもらわずに書かれてるはずだ。

自分は朝日の記事に一定の理解を示している。その根拠となるのは「広告が80年代に稼いだお金があれば今も左うちわでやっていける」という確信である。

自分のメディアへの評価でもある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました