池戸万作の焦り

この記事は約2分で読めます。

アベマTVで成田祐輔対池戸万作の番組があった。池戸氏の主張が正しいことは言うまでもないのだが池戸氏の主張には焦りと思われる部分があった。残念だ。今回は彼らの議論を見ていく。

この中で池戸氏の国がお金を刷って国民に配らないからダメだと言う主張に対し成田氏は「ハイパーインフレになる」と言う危惧を表明された。ハイパーインフレは非常に高いインフレであり80年代のブラジルのような年間2000%ではハイパーにならない。

自分なら成田氏の発言を受けて1990年3月にブラジルのリオ・デ・ジャネイロとサン・パウロにいた。旅行者としていたのであり別にブラジル経済を勉強する気はなかった。当時のブラジルの物価が2000%のインフレだった。

引用

コロールプラン(Plano Collor)は1990年3月、新しくブラジル連邦共和国大統領に就任したフェルナンド・コロール・デ・メロが発動した預金封鎖プラン。

就任3日前にブラジル全国の金融機関が閉鎖となり、預貯金の移動が凍結された。このプランは前年度まで年間2000%(生活必需品、食料などは5000%)だったハイパーインフレーションを沈静させるための措置であったが、多数の企業倒産と失業者を生んだ。また、結果的にインフレの鎮静化にも失敗し、1994年レアル導入までハイパーインフレは続くことになった。

一方で、発案者のコロール大統領とその周辺で倒産した者は皆無であった事と、インサイダー情報により利益を得た政府関係者の存在により、行政を被告とする訴訟問題へ発展した。

引用終わり

自分なら成田氏の発言を受けて自分がいた時のブラジルは非常に高いインフレだった。2000%以上と言われていた。例えばタクシーの料金が午前と午後で異なった。これはインフレ率に合わせてタクシー料金を書き換えないといけないのだが面倒くさいから表示されなかった。

しかし、それでも2000%だ。成田氏の言われるハイパーインフレはこれより遥かに高いインフレだが本当にそれが起きると思いますか?と自分なら言うだろう。自分は自分の体験を語っている。かなりレアな体験だ。アベマの聴衆も面白いと思うはずだ。成田氏が「高いインフレになる」と言ったなら問題なかったがハイパー・インフレと言ったのだから当然ながらハイパーの定義を求める。当然だ。

池戸万作氏の主張は正しいのだが理解されたかどうか疑わしい。それは主張に焦りのようなものが感じられるからだ。

アベマTVの番組に限れば池戸氏の主張が正しく成田氏の主張は間違っている。しかし成田氏の学歴とか職歴に人は騙される。池戸氏はそれを番組で指摘できなかった。残念だ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました