誰が玉川徹を非難してるのか?

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テレビ朝日の番組に玉川徹氏が復帰した。下のような事件があった。

引用

2022年9月28日、『羽鳥慎一モーニングショー』放送内において、安倍晋三の国葬での菅義偉前首相の弔辞について取り上げられた際、玉川は「自民党、内閣葬だった場合、テレビでこれだけ取り上げたりしない。国葬にしたからこそ、われわれは見る形になる。僕も仕事上見ざるを得ない状況」「例えれば自分では足を運びたくないと思っていた映画でも、連れられて行ったら『なかなか良かったよ』。映画作る方は胸に響くように作る。これこそが国葬の意図」と独自の持論を展開し、自身が「演出側の人間」としたうえで「それはそういう風に作りますよ。政治的意図がにおわないように。制作者としては考えますよ。当然これ電通入ってますからね」と何らかの演出があったと、事実に基づかない発言を行った[20]

この発言後ネットなどで批判が続出し、翌29日の同番組放送内で玉川は「電通は全く関わっていないということがわかりました。関係者の皆様、視聴者の皆様、訂正して謝罪致します。申し訳ありませんでした。」と事実誤認を認めて前日の発言を取り消し、謝罪した[21][22][23][

引用終わり

まず玉川氏は菅前首相の弔辞に電通が関わってると述べた。だが自分も電通がやっててもおかしくないと思う。そもそも自民党の広告代理店が電通だ。また政府広報など政府が出す広告も電通扱いだ。そうした電通の活動を知ってれば当然、電通がやったと思うだろう。そういう意味では玉川氏の推測は当たらずとも遠からずだった。

ところで誰が玉川徹氏を非難してるのだろう?当然ながら電通のはずだ。電通が濡れ衣を着せられたのは事実だからだ。実際に電通は玉川氏を非難してるのだろうか?してないと思う。

まず電通はテレビ局を支配している。彼らの受け取る広告の50%以上が電通から来ている。この高い電通の扱い比率が彼らに大きな力を与えた。例えば開高健のアメリカ西海岸ロケCM撮影中に起きた事故だ。この事故は電通がサントリーのために動き報道されるのをもみ消した。自分は朝日新聞名古屋本社にいて電通と直接、話をした。自分は電通の営業に「そう言うことは広告局長に言うんだ」と諭した。彼はその通りに局長に会いこの事件が記事になるのをもみ消した。

「噂の真相」と言う雑誌が数ヶ月後に報道して記事にならなかったことがわかった。自分は電通のメディアへの影響力に関心した。電通がいかにメディアの報道に影響を与えてるかの見本として出した。

では新聞は電通から自由かと言うとそうでは無かった。まず毎日新聞の広告を割り付けてるのは電通だった。毎日新聞が経営危機に陥った時に共同通信と電通が支援をした。支援の見返りとして、そうなった。少なくとも朝日新聞広告局ではそう言われていた。では朝日新聞は電通の影響から無縁かと言うとそうでもなかった。例えば戻しと呼ばれる不透明なリベート慣習があった。当時、朝日新聞名古屋本社の紙面で電通が一定のノルマを課され、それをクリアしたら電通の朝日新聞名古屋本社での広告マージン8が50%になった。普通は15%のマージンが50%になるのだから電通は必死でノルマを達成しようとした。この過程が不透明だった。

電通がTV朝日に報復したいのならCMを配信しないだろう。あるいは朝日新聞に報復するのなら広告を載せないだろう。しかし現状そういう事態にはなっていない。と言うことは電通はこの問題が問題とは思っていない可能性が高い。

電通と言えば天下の電通だ。彼らがメディアに報復したいなら、するだろう。現状してない。とすると玉川氏を非難してる人々は菅前首相の演説にケチをつけたことを非難してるのだろう。この部分は妥当かも知れないがしかし相手は前総理であり政治家だ。それに対する非難は最小限にするべきだと考える。

この事件はあまりに歪んでいて本当の問題はそこではないことを隠していると思う。

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